皆様こんばんは。前回の続きですね。さっそくどうぞ!
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【英語版の日本の漫画。Comic Bookよりも画を中心とした小説、Graphic Novel と言われている】
「Top Drawer」出展企業の1つで、ロンドンを中心に日本食材や雑貨を販売しているジャパンセンターによると、ここ数年はスウェーデンやノルウェーといった北欧地域からの引き合いが強いという。背景には漫画を筆頭としたポップカルチャーがあり、例えば主人公がラーメンをすすったり、ポッキーを食べたりしているシーンが消費者動向に影響を与えているようだ。菓子類を中心に、月に何十カートンもの積み荷を輸出することもあるという。
海外展開したい商品がある場合、それを扱っている漫画やアニメがあれば、認知度を高めたり売り込んだりする武器になるのかもしれない。
【酒器や茶器が並んだHouse of Sakeのブース】
「Top Drawer」で同じく目に着いたのは、日本の酒器や茶器を展示した「House of Sake」のブース。日本酒ソムリエをする傍ら食器の輸入販売も手掛ける松本オーナーと、輸出入ビジネスのコンサルタントを務めながら日本茶の販売も行う「Japan Fooding Europe」の末永社長が共同で出展していた。
松本オーナーは自身が気に入った製品を代理店などから買い付けて英国で販売しており、欧州ではガラス製の酒器の受けが良いという。オンラインページを設けており、欧州以外の地域からも注文が入ることもある。高岡市の鋳物工芸品メーカー、能作の商品も扱っていた。
末永社長は、農作物を輸出するならは欧州の食品衛生規格「HACCP(ハサップ)」の取得が不可欠で、農薬などに対しては欧州連合の基準と日本の基準は大きくかけ離れているため、独自の管理が必要と強調。お茶は出し方で味が大きく変わるため、売って終わりにするのではなく、提供先でも正しい扱い方や提供の仕方がされているかを確認しなければならないとした。そのためには、長期的にビジネスをする気構えが必要で、農家や現地のパートナーと提携しながら、生産管理→パッキング→輸出→最終的な供給までトータルで面倒を見る体制を整えなければならないと述べている。
HACCPとはHazard Analysis Critical Control Pointの略称です。
出典 JETRO